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「老害」にならないための3つの対策

コラム
04 /23 2021
「老害」──最近よく耳にするこの言葉に、ドキッとしている人は多いのでは。いわれなき“年配者バッシング”は許せないが、加齢に伴う体や脳の変化によって怒りっぽくなったり、新しい知識を取り入れにくくなったりすることは実際にあるという。柔軟な心を保つ方法を調べてみた。

あなたは大丈夫?「老害」予備軍チェックリストはこちら

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「自転車で走っているときに、前方の道幅いっぱいに若者が広がって歩いているのを見ると、イラつきが抑えられなくなって、一度鳴らせばいいベルをつい何度も鳴らしてしまう。これが老害ってことなのかな」

 都内に住む60代後半の男性は、自嘲気味にこう話した。高齢化社会となった日本ならではの現象なのか、昨今、「老害」という言葉をよく耳にする。中でも記憶に新しいのは、女性蔑視発言で辞任に追い込まれた東京五輪組織委員会の森喜朗前会長。釈明会見の中で自身について「老害は粗大ゴミになったのかもしれませんから、そしたら掃いてもらえばいいんじゃないですか」と、自虐的に話したが、ふてくされた態度が余計に“老害感”を醸し出し、火に油を注いでしまった。

 後味の悪いこの騒動を見て、「もしや自分も、老害じゃないのか」と不安になった人もいるのでは。老害化を防ぐためにはどうしたらいいのか。まずは老害に陥るメカニズムから解説していきたい。『「上司」という病』の著書がある精神科医の片田珠美氏がこう語る。

「どれだけ批判されても自分が悪いとは思わない人を『自分は正しい』症候群と呼んでいます。高齢者に限らず、どの世代にもこの症候群の人はいますが、年をとるにつれてこうした傾向を悪化させる要素が増えていくんです。そうして暴走してしまった状態が老害であると考えています」

 片田氏によると、この症候群を悪化させる要素は主に四つ。「強い特権意識」「過去の成功体験」「想像力の欠如」「甘い現状認識」だ。中でも過去に成功体験があり、ある程度の地位に上り詰めている人ほど特権意識を持ちやすい、つまり老害になりやすいのだという。

組織の中で『長』がつくような役職を務めた人は特に特権意識が強くなり、自分は特別な人間だから普通の人には許されないことでも許されると思いがち。その意識は『自分は正しい』症候群を悪化させやすい」(片田氏)

 支配欲求が強くなり、思いどおりにならないとすぐに怒りだしたり、人を排除したり攻撃したりするのも特徴だという。

 実は、こうした“変化”には加齢に伴う脳や身体の機能の衰えも影響している。眼科医としてのべ10万人以上の高齢者と接してきた医学博士の平松類氏はこう解説する。

「お店や病院などで少しの時間も待てずにクレームをつけてしまうことはありませんか。それは認知能力や視覚や聴覚が若いころより衰えているからかもしれません。人間は年齢によって時間の感じ方が違うので、若いときには何でもない待ち時間でも長く待たされたと思ってしまうのです」

 たとえば「1分経ったと思ったらボタンを押す」という北海道大学の高齢者の時間感覚に関する研究で、20代は平均して61秒とほぼちょうどでボタンを押したのに対し、70代は32秒という結果だった。つまり、同じ待ち時間でも高齢者は2倍も長く感じるのだ。

 視覚についても、若い人なら平気で読める文字の大きさでも高齢者には読みづらく、イライラしてしまうことはよくあるという。聴覚や記憶力も同様だ。

「高い声は高齢者にとって聞きづらい音域で、人が注意するときの声は音域が高く耳に入りにくい。さらに記憶力の低下で、新しい情報を見聞きしても脳に定着しにくい。その結果、『この人は周囲の声に耳を傾けない』『都合のいいことだけを聞いている』と言われてしまうのです」(平松氏)

 精神科医の和田秀樹氏は、「老害」に陥った人が感情的になりがちな原因をこう話す。

「感情をつかさどる前頭葉の機能が加齢とともに衰えることで、怒りなどを抑制することが難しくなる。普段は温厚でも、何かの拍子にスイッチが入るとブレーキが利かなくなり衝動的になります。他にも、頑固だった人がより頑固になるなど、元から持っていた性格が極端になる傾向もあります」

避けがたいかに見える老害化の波だが、対策はある。まずは次の三つの方法を実践してみよう。

【1】自分を客観的に見つめ直す

 正しい自己認識はすべての基本だ。前出の平松氏はこう話す。

「高齢の方の中には、自分が高齢者だという意識がない一方で、周囲に対しては『あの人は年だから』と年をとっていることに敏感になる人が多くいます。そんなとき、『自分は周囲から今どう見られているのか』と客観的な視点で考えられるようになれば、老害化を予防する第一歩になります」

【2】手と心を動かして新情報を咀嚼する

 新しい情報が脳に定着しないことについては、次のようなテクニックで対処できるという。

「言葉で聞くだけなど、実体験を伴わない新しい情報は頭に残りにくい。高齢者がよく『腑に落ちない』と言うのはこれが理由です。実際に手を動かした経験や、感情を揺り動かされた経験は強く記憶に残るので、メモをとったり、心を動かすドラマやドキュメンタリー番組を見たりすることをお勧めします」(平松氏)

 たとえば若者向けの最新のドラマを見て心を動かされたら、理解できずに「けしからん」と思っていた“令和の価値観”がスッと腑に落ちるかもしれない。

【3】「日常」を崩して前頭葉の衰えを防ぐ

 最後に、感情をつかさどる前頭葉の衰えを防ぐには、こんな工夫がある。

「日常生活が代わり映えせずルーティン化しているなら要注意です。前頭葉はクリエーティブな行動によって維持されるので、行きつけの店しか行かないとか、散歩のコースは常に同じという人は危険。行ったことのない店に挑戦してみたり、いつもと違う道を通ってみたりと、少しでも変化を加えることが重要です」(和田氏)

 感情が抑えられなくなるなどの老害の“症状”は、認知症とも共通する部分がある。前出の平松氏は「老害化予防は認知症の予防にもつながる」と話す。小さな気づきと生活の変化を取り入れて、体も心も健康で過ごしたい。(本誌・秦正理)
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頭のいい人とさほどでもない人を分ける決定打

コラム
04 /22 2021
誰もが大量の情報を簡単に手に入れられる今、オリジナリティーのある発想力がより強く求められています。
ではオリジナリティーとは何でしょうか。『東大教授が教える知的に考える練習』の著者、柳川範之・東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授が本書より解説します。

■オリジナリティーは完全にゼロからは生まれない

 私たちは、オリジナリティーと聞くと、ゼロから考え出すものだと思いがちですが、そうではありません。まずは、従来からあるものを組み合わせたり、さまざまなものを取り入れる段階があります。自分のオリジナリティーを出すのは、そこからどのように変えていくかにかかっているのです。

 私が論文を書くときも、そういう発想をしています。一からモデルを組み立てていくことは少なくて、ある問題意識で論文を書きたいと思ったら、経済学におけるさまざまな分野の論文を読みあさるのです。書こうとしているテーマとは違う分野の論文もありますが、それでいいのです。そうすると、「この論文に書かれたモデルは自分が考えている問題意識に使えるかもしれない」、あるいは「このデータ分析の方法は使えるかもしれない」というように結びつくわけです。

 すると、そのままでは使えなくても、自分の問題意識に合わせる形でその論文の骨組みやデータを持ってくることは可能です。

 論文の形がある程度まとまってくると、今度は追加で分析するために、何か良いアイデアはないかと、またいろいろな論文を読みあさります。そうすると、「この話は少しくっつけると面白いかもしれない」ということが出てきて、論文の幅が広がっていく、というように進んでいきます。

 もちろん、これは他人の表現を真似るという意味ではありません。そもそも、言葉というのは私たちが自由に発明するたぐいのものではなく、誰もが共通して認識できるものでなくてはなりません。印象的な表現や斬新なコピーもすべて、すでにあるものをどう組み合わせるかにつきるのです。

そう考えると、完全にオリジナルな言葉や表現というものはないとわかります。

 例えば、アインシュタインにしても、ピカソにしても、独創的で天才だという扱われ方をしていますが、けっしてものごとをゼロからつくりあげたわけではありません。頭のトレーニングをきちんとこなすことができれば、誰でも思いがけないものをつくり出すことが可能なのです。

 とくに、これだけ情報が流れている現代では、新しいものをつくり出すベースになる情報は、世の中に満ちあふれています。新しい組み合わせを見つけ出せるチャンスは広がっているのです。

■抽象化する力を高めて、頭の中で化学反応を起こす

 それでは、新しい組み合わせは、ただ組み合わせてみればよいのでしょうか。

 組み合わせる、くっつけるといっても、単に別々のものをくっつけてみるだけでは、新たな発見や進展は見えてきそうにありません。大事なのは、そこで化学反応を起こすことです。

 では、化学反応を起こすにはどうすればよいのでしょうか。

 そこで大切になるのが、抽象化する頭の使い方です。この抽象化の力を高めて、まったく異なっているように見える情報を結びつけていくことが有効になります。

 そのためにどんな頭の使い方をすればよいのか具体的に考えてみましょう。

 歴史の事例を見ていくと、気がはやって不確かな情報に飛びついた戦国武将が、重要な戦いに負けたというような話が出てきます。これを現代の自分の置かれた状況への教訓にするには、このエピソードを簡単な言葉で表して、話を抽象化して、頭の中に入れておくことが有効です。これは、基本的には思考の土台をつくるために、情報を抽象化する作業ですが、さらに発展させていくことを考えてみましょう。

 このエピソードには、もともとさまざまなデータが詰まっています。その戦国武将の名前はもちろんのこと、相手の武将の名前、戦いのあった日時や場所、不確かな情報とは何か、どれほどの負けっぷりだったのか、等々です。

 もし、このエピソードを自分のビジネス上での判断に役立てようとすると、このエピソードをそのまま使っても意味がありません。そこで、抽象化が必要になります。

 当たり前ですが、武将の名前は誰でもよく、そもそも武将である必要もありません。日付も場所も不要です。そして最終的に、「トップが、あやふやな情報をもとに早まった決定をするのは失敗のもと」という骨組みだけの情報に置き換わるわけです。この作業が抽象化であり、情報の骨組み化です。


 そのあとで、今度はこの骨組みの情報に、私たちの身近なデータを肉付けしていくのが具体化という作業です。例えば、抽象的な「トップ」という表現を、「社長」あるいは具体的な固有名詞の「○○代表取締役」に置き換えたり、「あやふやな情報」の部分に具体的な情報の内容を当てはめます。もちろん、もっと具体的なデータを加えてもいいでしょう。

 こうすることで、戦国時代のエピソードが現代の教訓となるわけです。

 歴史の本を読んで現代に生かそうというとき、私たちは意識するしないにかかわらず、こうした作業をしているのです。抽象化では、固有名詞を普通名詞に変え、細かいデータの部分をカットしたのち、普遍性のあるメッセージだけの骨組みにします。具体化では、逆に普通名詞を固有名詞に変え、具体的なデータを当てはめていくということをしていくわけです。

 歴史を勉強していくときに、織田信長がいつどうした、豊臣秀吉が何をしたという事実を頭に入れるだけでは、それは単なる知識にすぎません。そこからは、自分の悩みに対する示唆は得られないのです。

 歴史を単なる知識に終わらせるのではなく、そこから何かを汲み取ろうとしている人は、無意識のうちに先ほどのような頭の使い方を行っています。そして、それを自分のことに置き換えたうえで、例えば「あの豊臣秀吉も自分と同じようなところで悩んでいたり工夫をしたりしていたのだろう」と共感を覚えたり教訓にしたりします。

 これは実は、抽象化した情報を、具体化させたり自分に置き換えたりする工夫をしていることを意味しています。

■異分野に転換させる頭の使い方を意識する

 このように、考える力を高めていくには、「具体」と「抽象」の双方向のトレーニングが大事です。これは、たとえるとジュースの濃縮と還元に当たります。

 「具体→抽象」というのは、絞ったジュースをいったん濃縮すること。そして、「抽象→具体」というのは、また水分で薄めて還元することに当たります。この2つの作業を繰り返すことが、思考を高めていくには欠かせないのです。


 世の中のニュースを自分の身近な世界に当てはめたり、自分に引きつけて考えるという行為は、こうしたことを頭の中で行っているはずです。それを無意識の習慣にできるところまで徹底できると大きな武器になります。

 もちろん、同じように抽象から具体に進めて理解するのでも、経済学の抽象的な理論を経済や経営という同じ分野の具体的な問題に当てはめるだけでなく、もうワンステップ展開して難易度を上げ、経済学以外の異分野に転換させる頭の使い方を意識してみるといいトレーニングになると思います。

 「具体」と「抽象」の双方向のトレーニングが身についてくると、どんな分野の情報が入ってきても、ほかに転換して応用できるようになります。

もう限界…不機嫌になると八つ当たりしてくる上司への3つの対処法

コラム
04 /21 2021
アラサー行動心理士 長谷川ミナの『OLセラピー』です。

人間関係の悩みはどこに行っても誰にでもある、当たり前のこと。
『OLセラピー』では、よりよいOL生活を楽しんでもうらうために、「疲れない心」を育てていく連載です。

【記事を読む】上司の機嫌に翻弄されないために必要な対策は?

さてさて、今回ご紹介するのは「不機嫌な上司」への対処法です。

・その日の機嫌で言いやすい人にだけ当たる上司がいます。どう対処すればよいかわかりません。
(31歳・社会福祉士・Kさん)

・上司が機嫌の上がり下がりが激しくて、不機嫌だとすごい当たってくる。何がしたいのでしょうか。
(28歳・建設業・Nさん)

このように機嫌が良くないからと言って、毎回当たられる側は苦痛でしかないですよね。

では、そもそも上司さんは、なぜそんなに機嫌が悪くなってしまうのでしょうか。

それは、上司さん自身の“ストレスのケアができていない”からなのです。

友達とお話をしたり、カラオケではしゃいだり、ストレスの発散方法はいくつかありますが、そういう方は普段からストレスの吐き口がなく“感情のコントロールが出来ていない”状態と言えます。

感情をコントロールできないということは、精神的な苦痛を受け取れる器が小さくなっているということ。
なので自分の中で処理ができないと、すぐに感情が表に溢れ出てしまうのです。

冷静に判断できない状態ですから、周りの迷惑など考えられる余裕もないのでしょう……。

また、人に八つ当たりをするということは、弱い自分を見せたくないがゆえ、威嚇して自分の身を守るために、 立場の弱い人を利用してストレスを発散&マウンティングしていると言えます。

逆に言えば、立場の弱い人によって、その人の自尊心が守られているんです。


そんな上司の機嫌に翻弄されてしまっては、こちらがストレスになるだけです。

そんな「機嫌が悪い上司」への対処法はこの3つ!
・あえて察しない

・当たられない人になる

・広い懐を持って見る

■あえて察しない
機嫌が悪く八つ当たりしてきたとき、逆にイライラしたり、ビビッてしまうと相手に翻弄されしまうだけ。

相手はあなただから許されるとも思っていますし、“どうしたの?”と察して欲しい気持ちになっているはずです。つまり、あなたに甘えているのです。

とはいえ、こちらも人間です。毎回当たられていたら気持ちが持ちませんよね。
だからこそ、翻弄されない態度を相手に見せましょう。

機嫌が悪いオーラを発してきたり、暴言を吐かれても、何も気づいていないあっけらかんとした対応をしてみましょう。

思い通りの反応をしてくれない態度を見て、不機嫌さんは次の言動に進みづらくなるでしょう。

それ以上の要求や八つ当たりを封じさせることが大事です。

■そもそも当たられない人になる
理不尽なことを要求をされたら、しっかりと自分の意見で反論することも大切です。
当たられやすい人には言うことを聞いてしまうという、という特徴があります。

意思や考えをしっかり伝えられる人には逆襲に遭ったら困るし、自尊心を満たしてくれるような“甘え”を受け入れてもらえないと気づくので、八つ当たりしてこないことが多いのです。

理不尽なことに対しては、たとえ上司でも、言われるがままではなく、きちんと自分の意見を言いましょう。
ただし、感情的に意見を言うと怒りを誘ってしまうので、あくまでもビジネスライクに!

そうやって徐々に「意志がある子」をインプットさせていけば、次第に八つ当たり対象ではなくなっていくでしょう。

■広い懐を持って上司を見てあげる
機嫌によって人に当たることは、すごく自分勝手だし、あり得ない!と思いますが、まずはその人を客観的に見てみて。

普段、ストレスの吐き口がないということは、心の負担が蓄積されているし、“怒る”こともエネルギーを消費するため、日々精神的に疲れ果てているはずなのです。

相談相手や話し相手がおらず、癒される場所もない。
その寂しさを常に誰かに察して欲しくて仕方ないのです。

そんな人生は苦しいですよね。
だからこそ、これは上司自身の“ストレスのケア”の問題です。他者が振り回されることではありません。

ここは、“寂しい人なんだ”という広い懐を持って、
自分はストレスをためない方法に徹することだけ考えていきましょう!

今回の合言葉は「不機嫌さんの甘え相手になるべからず!」です。

ではでは、皆さまのよき日々を願って……

周囲をかならず不幸にする「地雷のような人」をうまく処理するコツ

コラム
04 /18 2021
■「他人の怒り」に巻き込まれない

 人間関係でよくトラブルを起こす人は、多くの場合、過去に人間関係で深く傷ついたことがある人です。子どもの頃や、若い頃に受けた心の痛みが癒えないまま大人になり、いまでもその痛みに反応しているのです。

 いつもイライラしていたり、すぐ怒ったり、文句をいったりする人がいますが、その人たちは、実際にはあなたに危害を「加えよう」としているのではありません。

 そうではなく、「痛い、痛い」と叫んでいるだけなのです。この心のメカニズムを知ると、その人に対する見方が変わり、乱されがちだったあなたの心に余裕が出てきます。

 別に、その人に無理に合わせる必要はありません。実際に危害にあう可能性もあるので、ある程度の距離を保つことも必要です。その人の心の痛みや感情の爆発に、巻き込まれないようにしなければいけない場合もあります。

 怒りに怒りで応えていると、あなたの人生も怒りのエネルギーに満ちていきます。

 「あの人は、ただ痛い、痛いといっているだけなんだ」。そう思えれば、相手の痛みに巻き込まれずに済みます。

 人間関係のトラブルを引き起こす人には、まわりの人もネガティブに接するため、本人はそれを感じてますます負のサイクルに陥ってしまいます。

 相手の怒りに巻き込まれないことは、場合によって、その人の痛みをやわらげる助けにもなるのです。

 「この人のなかに5歳くらいの子どもがいるんだ。泣いているなら、もう少し優しく接してあげよう」。そんな気持ちになれるといいと思います。

■その人を突き動かしているエネルギーはなにか

 人間関係をうまく扱い、自分で管理できるようになるには、相手の立場に立って、その人の気持ちを読むことが役に立ちます。

 相手の気持ちを読むというと難しそうに思えますが、手がかりは、「その人を突き動かしているエネルギー(感情・欲求・本能など)はなにか? 」と考えることです。

 あなたが不可解に感じても、相手にとっては、そうするだけの理由や目的があります。そんな相手を突き動かしているエネルギーについて、いろいろと推察したり、仮説を立ててみたりするといいでしょう。

 相手を動かしているものが、愛や思いやりや分かち合いの場合もあるでしょう。また、「怒り」「嫉妬」「競争」「闘争」などの場合もあります。先にお伝えしたように、正面から向き合うのを避けたり、巻き込まれないようにしたり、容易に同調しないようにしなければなりません。

 こうした人間観察を続けていくと、自分なりに人を見極める力がついてきて、不用意に「地雷のような人」に近づかなくなります。

 もっと慣れてくれば、自分自身にも使えます。ネガティブな言動をしたときに、「いま自分を突き動かしているエネルギーはなんだろう? 」と考えると、対処療法的にストレスをまぎらわせるのではなく、根本的な原因に向き合うきっかけになります。

 こうして、自分もまわりの人も理解できるようになっていくと、よりうまく人間関係を「管理」できるようになるでしょう。

■自分で自分を傷つけない

 なにかに傷ついたとき、わたしたちは、その原因をつくった人のせいにしがちです。相手の言動によって傷ついたのだから、それは当然かもしれません。

 でも真実は、人は他人からの攻撃によって傷つくわけではありません。

 自分の「観念(思い込み)」によって傷つくのです。

 たとえば、誰かに「君はいつも努力が足りないね」といわれて傷ついたとします。でも、なぜそれに傷つくかといえば、あなたが「努力が足りないのはよくない証拠だ」と思っているからです。

 場合によっては、無理して頑張る必要はないかもしれないのに、自分の観念によってネガティブな感情を引き起こしているわけです。

 「あなた、器が小さいわね」
「君さあ、最近太ってきた? 」

 そんな言動に傷つくのも、すべて自分がそれを悪いと思い込んでいるから。こうした観念は、子どもの頃の両親や友人との関係が原因だったりします。


しかし、あなたの許可なしに、誰もあなたを傷つけることはできません。

 すべての出来事は、観念や思惑に関係なく、中立に起きています。その出来事にポジティブな意味を与えるか、ネガティブな意味を与えるかは自分次第。それによって、人生での体験もまるで変わってしまいます。

 いまから「自分で自分を傷つけない」と決めませんか? 

 そうすれば、人間関係のストレスがかなり改善されるでしょう。

■嫌な気持ちは“思い込み”から

 誰かの言動をきっかけにして嫌な出来事があったとき、「心の痛み」が出てくることがあります。過去の悲しい思い出だったり、自分についてだったり、やや大袈裟なことをいうと、運命について。そんな、心の痛みです。

 ある調査によると、人は3歳になるまでに、「ダメ」「危ない」「できない」といったネガティブな言葉を、数万回も受けて育つといわれています。その結果、なんとなく「わたしには価値がない」「愛されていない」「わたしはできない子どもだ」などと思うようになり、「心の痛み」を抱えてしまうのです。

 人間関係で嫌な経験をすると、そんな思い込みが、痛みとなって生じます。つまり、嫌な気持ちになるのは、けっして目の前の人が原因ではないということです。

 たしかに、目の前の相手は嫌な気持ちを引き起こした「きっかけ」かもしれません。でもあくまで、「自分が自分をどう思っているか」が、出来事に反映されているのです。

 だからこそ、嫌なことがあっても、人のせいにしないことが大切。

 最初は難しいかもしれませんが、感情が乱れたときには、なるべく意識的に自分と向き合ってみましょう。

■豊かな人間関係を育むコツ

 「すべて自分のせいだ」と、逆に自分を責めるのでもないことにも注意してください。罪悪感を抱くのではなく、あくまで、自分の心の痛みと冷静に向き合う姿勢が必要です。

 なにか痛みを感じたとき、「この原因はなんだろう? 」とチェックする習慣を持ちましょう。それは、父親に受け止めてもらえなかったことや、ほめてもらえなかったことが遠因かもしれません。

 そうして自分への理解を深めていけば、他人に簡単に振り回されることがなくなり、人間関係も好転していきます。

 豊かな人間関係は、人生を幸せに生きるためにとても重要です。

 なぜなら、どれだけ仕事で成功しても、お金を得たとしても、それは一時的な興奮のようなもので、満足感はずっと続かないからです。

 世界中の「幸福感」に関する研究であきらかになっていますが、人はお金や社会的地位が一定以上になると、幸せを感じなくなります。


むしろ、幸福感は減っていく傾向にあります。お金や社会的地位によって得られた人間関係は、愛がなくむなしいもので、孤独に生きていれば人生はどんどん寂しいものになっていくでしょう。

■自ら「人を好きになる」こと

 そこで、豊かな人間関係を育むために、大切なことがあります。

 それは、自ら「人を好きになる」ことです。

 どんな人であっても、まず相手に興味を持ち、その人を喜ばせ、笑顔にさせてあげることを考えるのです。すると、仕事相手なら、「この人はわたしのことを本当に考えてくれている」と感じるだろうし、家族や友人なら、「大切にされている」と深く信頼してくれるようになるでしょう。

 自分から人を好きになる姿勢を持つのは、人を信頼すると同時に、自分自身も信頼する姿勢につながっています。そんなあなただからこそ、深い人間的な魅力が生まれます。変わった人と会ったとしても、「くさやの干物みたいで、変わってるなあ。面白い! 」と思えるようになるのです。

 そうやって、人に好奇心を持って接し、人を好きになってください。そうすれば、あなたは人に好かれるようになります。

 そして、あなたのことを大切に思うたくさんの人に囲まれている幸せに気づくと思います。

足の血流は痛みが出る強度まで運動することで改善する

体管理
04 /18 2021
医者も知らない医学の新常識】

 動脈硬化は血管が老化することです。老化した血管は硬くなり、次第に細くなっていきます。心臓を栄養する血管が動脈硬化によって狭くなり、最終的に詰まってしまうのが心筋梗塞という病気で、同じことが脳の血管に起こると、脳梗塞になります。こうした変化は心臓や脳にだけ起こることではありません。

 歩き始めには何も症状がなくても、しばらく歩くと足が痛くなって、それ以上歩けなくなり、休むとその症状が良くなることがあります。これを間欠性跛行と医療用語では呼んでいて、足の血管に動脈硬化が起こり、血管が狭くなることによって起こります。

 進行すると、皮膚の色が悪くなり、潰瘍ができ、足を切断しないといけなくなることもあるのです。この病気が悪化する前であれば、運動をして血流を改善することにより、歩ける距離を長くすることができます。ただ、そこには少しコツがあるのです。

 今年の米国医師会雑誌に掲載された論文によると、足の動脈硬化で歩くと痛みの出る患者さんに、痛みの出る強度まで運動してもらうと、1年で30メートル以上も歩ける距離が長くなりました。

 しかし、痛みが出るまで運動しないと、むしろ歩ける距離は短くなっていたのです。

 これはもちろん自己流では駄目で、お医者さんで診断を受け専門家の指導の下で行う必要がありますが、運動はこの病気には最も有効な治療法なのです。

タマ

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